――遥かな昔 この世界を滅ぼす為に一匹の闇龍が現れた。
人間は追い詰められ、そう遠くない終りを待つだけになった。
この世界の神々は 黒龍を倒す為、一つの剣を人間に託した。
そして一人の若者が剣に選ばれ、闇龍を追い詰めた。
しかし、倒すまでには及ばなかった。
そこで神々は追い詰められた闇龍を 己が力の結晶に封じることにした。
そうして闇龍は6つの水晶に封印され世界は平和を取り戻した。
語り部 ジェリン・タンジェント
用語
魔法国家アリエス
ディースを筆頭にした3人の司祭が治める国。
- アーリア…フィラの故郷。
- シエナ…港町。
アークトゥリア帝国
アーガスティア家が治める東の大国。武力を集める等の不穏な動きをみせる。
通貨
通貨は国家によって価値の誤差が生じるが、共通単位は1カラル。 主に人間同士の取引に用いられる物であり、多種族にとってはあまり価値がない。
クリスタル
神々が闇龍を封印する為に作り出した6つのクリスタル。
闇龍
異界から現れた魔物の王。 神々によってクリスタルの力で封印された。
白月姫(クレシェンテ)
何百年に一度現れるという月の巫女。生まれ関係なく月の女神に似た姿を持ち、奇跡を起こす力を持つと言われる。
紅い眼
「原初の王国」の伝承から神の姿を見た刻印と考えられ忌み嫌われている。
種族
- 人間…もっとも多い種族。現在カルナガルドの文明の大半を占める。
- 魔物…神々の結界が綻んだ時に入ってきた悪しきもの≠ノよって変質した動物たち。 または闇龍が異界から呼んだ化物と考えられる。凶暴。
- 魔族…闇龍と同質の存在。高い魔力を持つ。主に人型をしている。
- エルフ…長い寿命と高い知性、金糸の髪、白い肌、長い耳を持つ。闇龍との戦いの後、森に姿を消した。
- 獣人…人と動物を掛け合わせた姿をしている。その外見から文化的地位は低く見なされ差別される事も多い。
- 古代人(エルシアン)…原初の王国の民。現在使われる魔術よりも高度な魔術を使っていたと言われるが今は様々な伝説と遺跡が残るだけである。
- 他にも様々な種族が居たとされるが先の戦いで滅んだと文献にはしるされている。
神々
この世界を創りだした神と安定の為に守護する神々。闇龍をクリスタルに封印すると姿を消した。
- 創生神…神々を作り出した神。
- 海神 テュプネー…神々の母と呼ばれる女神。船に乗る者達は未だ航海する前に祈ると言われる。
- 天神 スナル…常に独りを好む自由の神。
- 水神 ルクメリア…学問の神と言われる。
- 火神 シムード…戦神。
- 樹神 インウィクトゥス…豊穣の神。または風の神とされる。
- 光神 ウェヌズ…現在最も多く信仰される神。太陽と光を司る。
- 土神 サトゥヌース…不変と静寂の神。
- 月神 セレシア…月の満ち欠けを支配する。伝承に出てくる人間に隠された女神。
- 冥神 ルト…死者を司る神。またその紫の瞳と目を合わすと冥界に連れて行かれると言う。
四大精霊
人間と神々との流動をつかさどる。また、マナの流れを仕切る者達。
- 地精 シディガルト…地上のマナを司る精霊。その土地における獣の王の姿をしていると言われる。
- 天精 ルビカ…空のマナを司る精霊。太陽の光を浴び輝く鳥の姿とされる。
- 水精 ヴィル・パー…水中のマナを司る精霊。激しく荒れる水面を龍の姿に準えたといわる。
- 時精 サマクファ…有機物に作用する時のマナを司る。様々な獣を混ぜ合わせたような外見をしている。
五龍
創生神の血肉から作られた最古の生物。